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光を胸に抱きて #01

#01

「魁、右へ回れ」
「はい!」
「主計は左だ。主税と忠助は後方を守れ」
「はい、副長!」
「任せてください!」
「全力で守ります!」

背筋は凛と伸ばされ。
決して翳ることのない光が宿る瞳が、真っ直ぐに前を見据える。
振りかざされた白刃が、静かでいて獰猛な獣の牙のように煌く。

「利三郎、才輔、右仲は俺と共に来い!」
「どこまでも!」
「あなたと共に!」
「御意に!」

透き通るような、それでいて大地を揺るがすほどの力強い声に確信する。
指し示された前方を見つめ、その先に確乎たる未来があることを。
誰もが、確信する。

「生きて帰るぞ、命令だ!」

澱みなく発せられる土方の言葉のひとつひとつに。
彼に付き従うことができる幸福に。
これ以上ないほどの歓喜が込み上げ、細胞が震える。
あぁ、我らの美しき主の命に誰が叛くことができようか。
絶対的な導き手の背を前に、空を壊さんばかりの鬨の声が上がる。
そして、彼らは眩いばかりの光を追う。
この光が、己の生を導き続けるものだと、疑いもしないで。

  小さな希望すら尽く凍らせるこの最北の地に咲いたのは、不可侵の光の花

(2012.10~2013.02/土方歳三+守衛's)


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2013-08-05
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